2025年03月19日(水)

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政治 : 下松市のニュース

[下松市長選]「無投票阻止」「市民に背中押されて」 新人井川氏が出馬表明

  • 記者会見する左から三池会長、井川氏、松村顧問

現職国井氏の直接批判は抑制

 故井川成正前下松市長の長女で会社役員の井川明美氏(67)が22日、市長選(4月7日告示、14日投票)に無所属で出馬することを正式に表明した。選挙戦は現在2期目の国井益雄氏(74)と井川氏との対決の構図が予想されるが、国井氏は8年前に成正氏から後継指名を受けて市長選に出馬、当選した経緯があるだけに、明美氏も出馬表明では国井氏への直接的な批判を避けながら必勝の決意を述べる慎重さを見せた。

(山上達也)

政治経験はないが「父の背中を45年見てきた」

 井川氏はこの日、大手町3-4-3、ヤマガタビル2階の後援会事務所で開いた記者会見で出馬を表明した。後援会の三池孝尚会長と松村康人顧問が同席し、林孝昭幹事長が司会を務めた。

 井川氏は「多くの市民の皆様から背中を押されて、立候補を決めた」と出馬を表明して「今回の選挙がなければ5期20年も市長選は無投票。今回、いろんな思いを持つ人が選挙に出るのならあえて私が立候補しなくてもよかった。悩んだが、皆様のお役に立てるのならと立候補を決意した」と述べた。

 出馬を決意した時期は昨年11月とし「政治経験はないが45年間、(市議や市長を務めた)父の背中を見てきた」と話した。

国井市政は「安定運営」「暮らしやすい街」

 国井市政には「住みよさランキングの上位にランキングされ、市民には暮らしやすい街かと思う。経済面でも各企業との協定締結、工場増設など今後の期待が高い。文化面で喜ばしい話題もあり、安定した市政が運営できているように感じる」とする半面「これからは人口減少が避けられず、労働力人口や生産力の低下があり、商業の悪化、子どもの安定した教育の維持、高齢化問題などさまざまなことを協議し、より現実的に施策を実現しなければならない」と課題を示した。

 続いて「タウンミーティングの計画的開催」「職員と共に市民目線の市政推進」「中学校給食無償化」「光ファイバー未整備地区の解消」など多くの重点政策を発表した。

現市政の問題点は「市長になって確かめる」

 本紙記者は、成正氏が後継市長に指名した国井氏に明美氏が挑むのはなぜか、国井市政のどこに問題があると思うか▽自由民主党は国井氏の推薦を決めたが、明美氏の自民党籍はどうするか。政党に推薦は求めるのか▽明美氏が務める自民党の阿達雅志参院議員(比例)の下松後援会長は今後も続ける考えか、の3点を質問した。

 明美氏は「何かに挑むという感じはなく、市民の声がこの形になった」「(何が問題かは)市役所の中に入らないとわからない。想像で話はできない。市長になったら(問題点を)自分の目で確かめたい」とし「現市政がいい行政なら、私に出馬を求める声はなかっただろう」と答えた。

 市長選出馬を機に自民党を離党する考えはなく、公明党への推薦要請も「自民党は現市長を推薦しており、公明党も『自公』という形なので、そこは無理だと思う」とし「政党に推薦を求めず、父と同じ市民派でいく。ミニ集会で市民の声に耳を傾ける」と述べた。

 阿達参院議員との関係は「自民党が現市長を推薦し、いろいろ立場もあるので、阿達先生から直接何かをということはない」とする一方、後援会長は続ける考えを示した。

井川前市長の国井後援会長辞退の経緯も

 ただこの後の質疑で井川氏は国井氏について「国井氏の最初の市長選で父は後援会長を引き受けたが、1期4年の国井市政を見た父は2期目の時は後援会長を断ってくれと言っていた」とエピソードを明かした。

 記者が「それはお父様から見て国井市政は自らの市政より劣っていると受け止めたということか。だからあなたは保守分裂を覚悟で立候補するのか」と問うと「それは難しい質問です」とかわした。

 井川氏は1956年生まれ。下松工高から東京の日本女子経済短大を卒業し、保険代理店を開業。成正氏が創業した葉山の清和工業㈱の社長を経て、現在は同社会長と、西豊井の㈱山本技建の会長。下松中央ライオンズクラブ会長も経験した。

 事務所の電話は090-3085-0744

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