コラム・エッセイ
- コラム・エッセイを探す
-
コラム名から探す
続々周南新百景 / 再 周南新百景 佐森芳夫(画家)
-
(42) 落蝉(おちせみ)
道端に、蝉が落ちていた。すでに絶命しているのであろうか、拾い上げても動く気配はなかった。体に大した傷がみられないことから自然死したものと思われるが、その...
-
(41)暑天(しょてん)
夏の空を表す言葉の一つに暑天がある。いつもの年であれば、その暑天には青い空がどこまでも広がり、入道雲が次々と湧き上がり、何にもさえぎられることもなく真夏の太陽...
-
(40)アゲハ蝶
家庭菜園で草取りをしていると、1頭(とう)のアゲハ蝶が飛んできた。1頭という数え方は優美な蝶に似つかわしいとはとても思えないが、一般的な1匹や1羽という...
-
(39)梅干し
梅雨が明けて、夏らしい晴れの日が続くようになると、ようやく梅の天日干しを始めることができる。梅干しにとって最後の仕上げとなる「土用干し」は、良い梅干しを...
-
(38)小玉スイカ
7月27日は「スイカの日」であった。7月27日が、7(な)つの2(つ)7(な)と読めることから「夏の綱」となり、さらに、スイカの模様が綱のように見えるこ...
-
(37)ミヤマクワガタ
山のすぐ近くに住んでいるからであろうか、いろいろなものが家にやって来る。そのほとんどが招(まね)かれざる客といえるが、そのなかでも特に来ないでほしいと願...
-
(36)大賀ハス
「戻り梅雨(もどりづゆ)」という言葉がある。梅雨が明けたあとになって、再び梅雨のようなぐずついた天気が続くことをあらわした言葉である。また、同じ言葉に「返り梅...
-
(35)モクゲンジ(木患子)
光市の沖合に浮かぶ牛島では、島の各地に群生するモクゲンジが7月7日の七夕のころになると黄色い花を咲かせるという。その様子は、写真などによって広く知らされ...
-
(34)アシナガバチ(脚長蜂)
かって、蜂(はち)はごく身近な存在であった。自然豊かな山間部で子供時代を過ごしたこともあって、蜂に遭遇することや、刺されて痛い目にあったことなど、今では...
-
(33)イチジク(無花果)
畑の片隅にイチジクの木を植えたのは、かなり前のことであった。特にイチジクが好きだったわけでも、イチジクに興味があったわけでもないが、店頭に並べられていた...
-
(32)カタツムリ(蝸牛)
11日に山口県が梅雨入りしたとの報道があった。平年に比べて7日遅く、昨年よりも31日遅いらしい。それを聞くと、昨年の梅雨入りが異常に早かったことは分かる...
-
(31)梅の実
そこには、別世界があるかもしれない。そう感じたのは、収穫した梅の実を水の中に入れた時のことである。水に沈んだ梅の実のまわりに、何とも表現しがたい不思議な...
-
(30)桑の実
桑の実を収穫した。木枝から垂れ下がっている果実の中から、黒紫色に熟したものを選んでもぎ取った。完熟した実は柔らかく、強く扱うと粒が破れて中から赤黒い果汁...
-
(29)へび(蛇)
へびを見た。白昼堂々とアスファルト舗装の道路をゆっくりと横断しているへびを見た。周囲を警戒することもなく、これだけ無防備な状態でいれば襲われる危険性も高...
-
(28)芍薬(しゃくやく)と熊蜂(くまばち)
シャクヤクの美しい花を見ると、どうしても「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」の言葉を思い浮かべずにはいられない。ところが最近では、引用するのが難...
