コラム・エッセイ
- コラム・エッセイを探す
-
コラム名から探す
続々周南新百景 / 再 周南新百景 佐森芳夫(画家)
-
(27)玉ねぎ(玉葱)
家庭菜園の最大の楽しみは、何と言っても収穫であろう。決して植え付けや除草などの作業が楽しくないわけではないが、手間ひまかけて育てた野菜がいよいよ収穫出来るとも...
-
(26)竹落葉(たけおちば)
風に吹かれて何かが舞っている。その舞い方は、趣のあるヒラヒラと言うよりも、激しく回転するグルグルと言った方がふさわしいかも知れない。よく見ると、舞ってい...
-
(25) 風媒花(ふうばいか)
花粉症がはやり始めたのは、いつごろからであろうか。少なくとも半世紀以上も前の子どものころには、花粉症という言葉だけでなく、花粉症と同じような病状も聞いた...
-
(24)牛島(2) 銅鉱石
3度目の渡島を終えて、「うしま丸」に乗船した。夏季期間の4月から、牛島港発の運航時間が30分遅い17時となった船内には、帰省や仕事、魚釣りなどを終えた人...
-
(23) 花冷え
ウグイスの鳴き声が聞こえてきた。冷たく澄んだ朝の空に「ホーホケキョ」、「ホケキョケキョ」の鳴き声が響き渡る。その聞き惚れるほどの見事な旋律は、何度聞いても飽き...
-
(22)重見天日(ちょうけんてんじつ)
桜の花が咲き始めた。やがて満開になる日も近いであろう。コロナ禍ではあるが、まん延防止等重点措置が全国的に解除されたこともあって、桜の花が咲き誇る風景を楽しむこ...
-
(21) 牛島(1)金山
室積港発の「うしま丸」で光市の牛島に向かった。今回の目的は、およそ1300年前に記録されていた史跡の現状を確認することであった。それは、長年抱き続けてき...
-
(20)メジロ(目白)
梅の花が咲いている。暦の上では二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」を過ぎて、日ごとに春めいてきた。ここ数日は、4月並みの陽気が続いていることもあって、開花が...
-
(19)ヒヨドリ(鵯)
窓の外から、野鳥の鳴き声が聞こえてきた。縄張り争いをしているのであろうか、それともつがいをめぐる争いであろうか、時とともに激しさを増している。鳴き声の主...
-
(18) 霙(みぞれ)
夜が明けても、雨はやむ気配もなく降り続いている。天気予報では、きのうの夕方には雨があがり、その後は曇りが続くとなっていたはずであるが、見事に予想が外れる...
-
(17) 蛍石(ほたるいし)
蛍石という鉱石がある。加熱すると発光してはじけ飛ぶ。その様子が蛍が飛んでいるように見えるところから、蛍石と名付けられたと言う。そんな蛍石に出会ったのは、半世紀...
-
(16) 俄雪(にわかゆき)
突然、雪が舞い始めた。今まで広がっていた青空が、見る見るうちに降る雪の粒におおわれた。直接見ることができないほどに輝いていた太陽ですら、白い色の輪の中にすっか...
-
(15) 南天の実
真っ赤に輝いている南天の実が美しい。冬枯れの風景の中で、いつもの年より多くの実をつけたであろうと思われる南天が、まるで寒さに耐えるかのように重なりあっている。...
-
(14)鷺大明神社(さぎだいみょうじんしゃ)
以前から、気になる場所があった。自動車を走らせている時、移り変わっていく風景の中に鳥居らしきものが見えていたが、それがいったい何であるかを確かめることが...
-
(13) カワセミ(翡翠)
カワセミを見つけることは難しい。その理由として、シラサギやカモと違ってスズメほどの小形であることがあげられる。そのうえ、警戒心が非常に強く、近づくとすぐ...
