コラム・エッセイ
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続々周南新百景 / 再 周南新百景 佐森芳夫(画家)
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(98)葡萄(ぶどう)
秋になると、なぜか旅に出たくなる。暑い夏が終わり、涼しい風が吹くようになってくると体力とともに気力も回復してくるからであろうか。また、増してきた食欲が、...
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(97)クサギの花
朝晩、ようやく涼しさが感じられるようになった。ところが、暦の上では9月7日の白露(はくろ)から仲秋(ちゅうしゅう)に入るため、すでに秋も中盤を向かえたこ...
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(96)夏野菜
最近、野菜の価格が高騰している。キュウリの値段が8月上旬ごろと比べて3、4倍になっているとの新聞報道もある。そのほかのナスやトマト、オクラなども軒並み価...
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(95)花カンナ
カンナの花に、雨は似合わない。真夏の炎天下のもとで咲く姿こそが、カンナ本来の美しさであり魅力であるように思う。色鮮やかに咲いた花が、雨に濡れてうなだれる...
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(94)キツネノカミソリ(狐の剃刀)
調べてみると、花には狐の剃刀(キツネノカミソリ)という名前が付けられていることが分かった。草木が生い茂げる中に突如として現れる赤褐色の花は、多少不気味で...
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(93)イヌホオズキ(犬酸漿)
奇妙な草を見つけた。山道を歩いている途中で偶然に目に映ったのは、余りにも無残な姿をさらけ出している傷だらけの草であった。どうしたのかが気にかかり、思わず...
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(92)花魁草(おいらんそう)
予想外に早く、梅雨が明けた。昨年より17日、平年より6日も早いという。梅雨入りが昨年より27日も早かったことからすれば、梅雨入りが早かった分だけ早く明け...
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(91)里芋(さといも)の葉
七夕に降る雨を、催涙雨(さいるいう)と言う。その意味は、一年に一度だけしか会うことができない織姫と彦星が、雨によって天の川を渡ることができなくなったとき...
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(90)スッポンとアカミミガメ
どこかが違う。そんな疑問を感じたのは、晴れ間が続いていたある日の午後のことであった。梅雨らしくない静かな川の流れの中で、浅瀬にあがって甲羅(こうら)干し...
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(89)サンショウの実
偶然、山椒の枝に実がついているところを見つけた。葉の色に紛れて見えなかったに違いないが、よく見ると驚くほど多くの実がついている。どうやら今年は、山椒の当...
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(88)半夏生(はんげしょう)
庭の片隅で、半夏生の花が咲いている。間近に迫った暦の「半夏生」にふさわしいと言える光景である。その中で、半夏生の花よりも目立っているのが、絵の具を塗った...
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(87)グイメ(グミ)の実
ごく最近まで、「グイメ」が方言であることを知らなかった。しかし、今さら子どもの頃から慣れ親しんだ「グイメ」という名前が、方言であることを知ったところで何...
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(86)ニゲラ・ダマスケナ(クロタネソウ)
晴れてほしいという願いもかなわず、雨の夜になった。約3年ぶりという皆既月食は、ついに見ることができなかった。「スーパームーン」の皆既月食として期待されて...
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(85)紅花(ベニバナ)
紅花の花が咲いている。オレンジの派手な色合いの花が咲いているのは、もうじき咲き終えようとしているアザミの花の近くであったが、それにしても、この花は梅雨の...
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(84)梅の実
梅雨入りの発表があった。昨年より27日も早い梅雨入りという。暦の上では6月11日が入梅(にゅうばい)となっていることや、平年より20日も早いことなどから...
