コラム・エッセイ
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続々周南新百景 / 再 周南新百景 佐森芳夫(画家)
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(53)稲穂(ヒノヒカリ)
届いたハガキには、大会中止の知らせが書かれていた。ついに、11月に長門市で開催予定であった山口県地方史学会の研究大会までもが、新型コロナウイルス感染症の影響で...
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(52)サンマ(秋刀魚)
今年も、サンマが不漁らしい。8月の水揚げは、過去最低であった昨年の漁獲量に対して2割程度という報道もあった。9月に入ってもその状態は続いているのであろう...
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(51)鷺草(さぎそう)
詐欺による被害が続いている。特にその被害の多くが高齢者であることが痛ましい。人生という長く苦しい坂道を登り、やっと頂上にたどり着いた矢先のだまし討ちは余...
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(50)夏の夜の夢
最近、夢を見ることが少なくなった。実際には夢を見ていないわけではなく、覚えていないだけのことらしいが、いずれにしても、年を取ると夢を見ることが少なくなっ...
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(49)ツバメ(燕)
「風雲急を告げる」という言葉がある。その意味は「事態が急変し、大事件が起きそうな様子となる」と『広辞苑』に書かれているが、その語源は文字の通り風と雲の動...
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(48)トウモロコシ
以前、数年にわたってトウモロコシの栽培に挑戦したが、いずれの年も失敗に終わった。栽培に対する技量や知識不足が原因だったと思われるが、時には野鳥などの被害...
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(47)朝顔(団十郎)
庭先で朝顔の花が咲いている。栗の渋皮の色に似ていることから栗皮茶(くりかわちゃ)といわれる茶色の花は、歌舞伎役者の市川団十郎の名前にちなんで「団十郎」と...
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(46)ひまわり(向日葵)
5月25日には、新型コロナウイルス対策による緊急事態宣言が全国的に解除となった。当時は、わずか1カ月半でほぼ収束させることができたと「日本モデル」の成果...
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(45)グロリオサ
サイケデリック・アートやヒッピー、放浪といった言葉がまだ輝きを失っていなかった時代に、バックパッカーの一人として滞在中のパリからスペイン、イタリアを巡る...
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(44)モントブレチア
すでに空き家となった実家を管理するために、ときどき田舎に帰っている。特に植物の成長が早い夏の期間には、しばらく間を開けると一面が雑草でおおわれるため注意...
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(43)ムクゲ(木槿)
今から15年以上も前のことになるが、一度だけ韓国に行ったことがある。当時働いていた職場に年に何回も通うほど韓国に縁がある人がいたので、職場の何人かで同行...
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(42)猫じゃらし(狗尾草)
天気予報通り、川崎観音堂の急な石段を登るころには雨が降り始めた。本堂の屋根続きに張られたビニールトタンに、大粒の雨が激しく打ちつけられる音が辺りに響き渡...
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(41)貝殻(かいがら)
子安貝についての話が「竹取物語」の中に出てくる。子安貝とはタカラガイ科の巻き貝のことで、卵形をした光沢のある美しい殻が特徴である。安産のお守りとしても有...
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(40)ハチク(淡竹)
先日、ご近所さんからハチクを頂いた。ハチクとは、竹の一種である淡竹(ハチク)のタケノコのことで、スーパーなどで売られている一般的な孟宗竹(モウソウチク)...
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(39)バラとアマガエル
庭先で咲いているバラの花を、まるで自分一人が手塩にかけて育てあげたかのような思い込みで眺めていると、意外にもバラの花弁の間にニホンアマガエルがいることに...
