コラム・エッセイ
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おじさんも頑張る!~山の話あれこれ~ 吉安輝修
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祖母〜傾山縦走記⑲ 《残念と思うか安心と思うか》
登山口の上畑でとんでもない時間ロスをしてしまい、仕切り直しで歩き始めたのが午前10時半だった。水も食料も初日なので満載でザックも最大重量だ。しかもガスに巻かれ...
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祖母〜傾山縦走記⑯《悲しい山》
最近買った一番高額な衣装が山用のカッパだ。一昨年体形の変化により仕方なく「洋服の〇山」で礼服を新調したが、ワイシャツやネクタイをつけてもこのカッパよりは安い。...
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祖母~傾山縦走記⑮ 《油断大敵》
山をやり始めると3点支持というのをやかましく言われる。特に岩登りでは4本ある手足のうち常に3つは離さないで体を支え、宙を動かしてよいのは1つだけというものだ。...
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祖母~傾山縦走記⑭《無謀な中高年…》
大いに体力勝負のアップダウンを繰り返す。下方の様子は濃いガスのため皆目分からないが足元はかなり狭く、両側は絶壁だと思われるスリリングな場所もある。ちょっとした...
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祖母~傾山縦走記⑬ 《どSではない?》
山歩きの楽しみ方はいろいろある。息を切らして登りついた山頂で味わう達成感であったり、高いところから雄大な景観を眺めるのも良い。山に咲く花に会いに行くという人も...
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祖母〜傾山縦走記⑫ 《小さな誘惑》
「号外 突然の訃報」を予定外に長々と書いたが“正さん”の鎮魂でもあった。また奥方の淳子さんに“正さん”との出会いの感謝やお見舞いもできなかったことの懺悔の意味...
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号外 突然の訃報《正さんが亡くなったⅥ》
読経の間まぶたににじむ涙をハンカチでおさえながら“正さん”との思い出を振り返る。順番は時系列ではなく最近の出来事や10年以上も前のことなど順不同に現れては消え...
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号外 突然の訃報《正さんが亡くなったⅤ》
時計をみるともうすぐ午後1時半になる。親族での葬儀式の始まる時間だが1階のロビーには10人ばかりの人がいた。ぼちぼちと到着する人もいて中には受付のある2階に直...
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号外 突然の訃報《正さんが亡くなったⅣ》
“正さん”の突然の訃報に一瞬は戸惑い、思考も止まってしまったが、すぐに何としてでもお弔いに駆け付けなくてはならないと思った。電話を切ってから葬儀などの予定を聞...
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号外 突然の訃報《正さんが亡くなったⅢ》
昨年末も恒例となったNAHAマラソンを走りに行った。いつもなら宮城家を当たり前のように宿代わりにし、夜は大宴会に突入するのが慣わしだ。しかも大渋滞の中を会場ま...
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号外 突然の訃報 《正さんが亡くなったⅡ》
宮城夫婦と一緒に二泊三日で熊本や大分の旅をした思い出がある。一昨年のことで熊本地震から一年経っていたが、復旧もままならない被災各地の惨状を目の当たりにした。熊...
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号外 突然の訃報 《正さんが亡くなった》
本当に突然だった。つい数日前の朝ポケットの携帯が鳴った。県議選の投票日まで残すところ数日となり選挙関連の電話かな?と思ってとった。ところが発信者の名前を見ると...
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祖母〜傾山縦走記⑪ 《老婆心ながら…》
岩陰に座り込む先客はまだ20歳代の若者とみた。平日だし学生かもしれない。こっちもまさか人に出会うとは思っていなかったのでびっくりしたが、相手も驚きの表情だ。そ...
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祖母〜傾山縦走記⑩ 《“自己中”の世界に浸る》
標高が900メートルあたりからガスがかかりはじめた。千メートルを越えると視界は前後数十メートル程となり、高度を上げるとさらに濃密となる。たっぷりの水分を含んだ...
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祖母〜傾山縦走記⑨ 《消費は美徳です》
大汗をかきながらぐいぐいと高度を稼ぐ。風のない樹林の中で景色なんて何も見えない。ただただ足元だけを見ながら黙々と歩く。ただ救いになるのは腕時計に内蔵されている...
